言葉だけでいいから、僕のこと、信じてくれないか。
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 JoyceのDubliners(『ダブリン市民』)を読んでいたら、The deadという短編の中に、「dumbbell」という単語が目に止まった。ふむ、ダンベル・・・念のため辞書を引くと、亜鈴という日本語が出てきた。亜鈴・・・亜→唖と考えれば、「押し黙った鐘」・・・どういうことだ?

で、調べてみた。Wikipedia(日本語版)によると、


 「ダン」は英語でdumb、「黙った」という意味。また「ベル」はbellで、教会の釣り鐘を意味する。字義どおりだと「黙ったベル」となるが、中世の騎士の時代に、文字通り「音を立てないベル」を持ち上げてトレーニングをしていた歴史の名残がある言葉である。日本語の「唖鈴(あれい)」は、dumbbellを直訳した語である。なお、「唖(おし:口が利けないさまを指す語)」の字は常用漢字に入っておらず、また差別用語とみなされることから、代用漢字「亜」を用いて「亜鈴」、または片仮名で「アレイ」と表記される傾向にある。パソコンの変換ソフトでも、「唖鈴」の語は登録されていないことが多い。


 なるほど。日本語の漢字は当て字だったのか。それにしても、中世の騎士と教会の鐘とはこれ如何に?で、英語版も覗いてみた。

Dumbbells, as a word originated in Tudor England―th e devices used for ringing church bells were widely k nown for their impact on increasing muscle size, crea ting a trend in the 16th Century which saw rich youn g men installing similar devices in their homes, cons isting of a pulley with a weighted rope which the use r pulled as though they were ringing a church bell. T hese were known as "bells", but as there were no actu al bells on the end of the pulling ropes and were sil ent, they came to be known colloquially as "dumb-bell s". Over the centuries, the pulley and weighted rope  fell out of fashion, leaving just the weight. By the  early 19th Century, the familiar shape of the dumbbel l, with two equal weights attached to a handle, had appeared.

(訳:ダンベルという言葉の語源はイギリスのチューダー王朝にあった。― 鳴り響く教会の鐘を用いたその装置は筋肉量を増強する効果のために広く知られており、裕福な若い男たちが自分たちの家に類似した装置を取り付けるという16世紀の流行を創り出した。その装置は重りをつけたロープをつけた滑車からなり、使用者はまるで教会の鐘を鳴らすかのようにロープを引っ張ったのだ。この装置は、「ベル(鐘)」として知られているが、引っ張るロープの端に取り付けられているのは実際の鐘ではなく、音がしなかったので、その装置は話し言葉で「ダンベル(黙った鐘)」として知られるようになった。数百年の間に、その滑車と重りのついたロープは流行ではなくなり、重りだけが残った。19世紀初頭には、二つの等しい重りが一つの取っ手に取り付けられている、類似した形のダンベルが出現したのだった。)

 なるほど。

 ちなみに現代のダンベルには2種類あるらしいが、ここでは割愛する。詳しく知りたい方はwikipediaを参照されたい。リンク先をたどれば、ダンベルと肉体改造についての浩瀚な?情報が得られるかもしれない。

ダンベルにも歴史があった。

 というわけで、それなりの理解は得られたわけだが、今更かもしれないが、インターネットでこれだけの情報が手軽に得られるのは凄いことだ。インターネットとOEDさえあれば、相当面白いことができるような気がしてくる。先日とある文学研究のシンポジウムに行ったのだが、引用がすべてインターネットという驚愕の文化研究があった。最近の文化表象論の研究はインターネットをフル活用して行なわれるという。そういう研究では膨大な量の情報(データ)を如何に捌くか、その力量が問われることになる。音楽でいったら、たくみにサンプリング音源を駆使するDJといったところか。でも残念ながら、僕は「ダンベルの研究」に没頭できるほど暇じゃないし、ここから話を広げてテクストに何かを読み込めるほど賢くもない。今日の記事は雑学特集、トリビアみたいなもの。結局、僕は再びテクストに戻っていくのだ。

※訳は管理人によるやっつけ仕事、意訳です。ご注意ください。

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